2.15.2012

『仏像と古代史 ミステリー案内』





『仏像と古代史 ミステリー案内』(ブックマン社)の見本が届きました。
著者は以前『奇蹟の奈良』でご一緒した歴史作家の関裕二先生。

いま日本は仏像ブーム、有名仏が展示されるとそれだけで長蛇の列。
ですが、興味はあるけど仏像の魅力を語る自信はない…
という方も多いと思います。僕もそうです。


以下この本のまえがきの一部を抜粋します。


仏像に関する細かい知識はほとんどなくても、 
「理由は分からないが、何となく仏像が好きだ」 という人や、
 「専門家の評価は低いが、私はこの仏像が好きなのだ」 という人がいる。 
じつはこういう人たちの方が、意外にも、仏像の本当の良さに気付いているのだ。 
だから、「仏像は初めてだから」「どこを見ればいいのか分からない」と、
遠慮することはない。
あなたが気に入った仏像が、世界一の仏像になる。
それはそれで、充分幸せなことなのだ。
 そして、ここが肝心なところなのだが、
仏像は、拝むものであり、「美術品や芸術品ではない」ということなのである。


デザインを始めるときにこれを読み、なんだか気が楽になりました。

興味があればどなたでも楽しめる本です。
そして登場する仏像がそれぞれ様々な物語を持っています。
その物語の魅力、古代史の謎、ひきこまれる文章に美しい写真とイラスト、
ぜひ書店でご覧下さいませ。
仏像に囲まれた日本にいる幸運を、せっかくなので僕も楽しんでみます。



表紙の写真は浄瑠璃寺の吉祥天立像、
京都と奈良の境にある僕も好きなお寺です。
隣の岩船寺とともに関西の方はぜひ散歩してみて下さい。
気持ちのいい場所ですよ。